- 募集期間
- 通年
- 定員
- 12名
- 所要時間
- 8時間程度(日帰り)
- 体験参加費
- 18,000円(1名様)*宿泊費は含まれておりません
- 最少催行人数
- 4名
自分で獲った。自分で締めた。
その一皿は、一生忘れない味になる。
釣り糸を垂れる。手元が震える。引く。
海の底から何かが来る。その「何か」がいよいよ水面に現れたとき、あなたはもう、ただの旅行者ではない。
佐渡の海は豊かだ。サザエ、アワビ、ヒラメ、アジ、南蛮エビ。日本有数の漁場として、この島の海は古くから漁師たちを養い、旅人を驚かせてきた。
このツアーは、その海に、あなた自身が入ることから始まる。
そして夕暮れ、帝国ホテル出身の板前が待つ割烹で、自分が獲ったものを食べる。
「食べる」ということの意味が、この一日で変わる。
「海に、線を垂らす朝」
(現地9時集合)
姫津港の朝は、静かで、塩気がある。
竿を借りて、仕掛けを確認して、海に向かって糸を投げる。
あとは待つ。ただ、待つ。
波の音。ロープが揺れる音。遠くで漁船のエンジンがかかる音。
こんなに静かな時間を、いつから持てていなかっただろうと思う。
アタリが来たとき、体が先に動く。頭より先に、手が動く。
引っ張り上げた魚が光の中で跳ねる。それを見て、声が出た。
自分でも驚くくらい、大きな声が。
姫津付近で釣れる魚種
クロダイ、メジナ、アオリイカ、メバル、アイナメ、イナダ、マダイ、イシダイ、カンダイ、アジ、サヨリ
「神経締め、という技術と哲学」
獲れた魚をどう扱うか——そこに、この体験の核心がある。
「神経締め」とは、魚が最も美味しい状態を保つために、漁師が長年かけて磨いてきた技術だ。
脊椎に細いワイヤーを通し、神経を一瞬で遮断する。
魚は苦しまない。旨味が逃げない。
それは処理ではなく、敬意だ。
命をいただくことへの、漁師なりの誠実さがそこにある。
「締め方が違うだけで、味がこんなに変わるんですか」と聞くと、案内人は静かに頷いた。
「魚は獲ったあとの扱いで決まる。どんなに良い海でも、丁寧に締めなければ本来の味にはならない。佐渡の漁師はみんな知っている」
「夜、一流の料理人が待っている」
クーラーボックスを抱えて宿に戻り、シャワーを浴びる。
それだけで、体がすでに満ち足りている。
夕方6時、割烹「四季彩 味よし」に向かう。
帝国ホテルで腕を磨いた板前が、静かにカウンターの向こうに立っている。
「何を獲られましたか」と聞かれた。
自分が獲ったものの話をするのが、こんなに誇らしいとは思わなかった。
板長は「では、こう仕上げましょう」と言い、包丁を手にした。
刺身、焼き、揚げ、蒸し。調理法はお好みで。
でも、正直に言えば——何で食べても、美味しかった。
それはきっと、自分の手と体が関わっているからだ。
この夜の料理には、「作ってもらった」という受け身の記憶がない。
「一緒に作り上げた」という感覚だけが、残っている。
*ご希望により、宿泊地から食事場所へお客様をお送りいたします。宿へお戻りの際は、タクシーをご利用ください。
海に出た者だけが、この一皿に座れる。
レストランで出会う料理とは、何かが根本的に違う。
それは「命の重さ」を知っているかどうかの違いだと、食べながら気づく。
佐渡の海は、あなたを待っています。
体験参加費に含まれるものと持ち物・服装
■体験参加費に含まれるもの
体験①に必要な道具、専門家によるレクチャー、(活魚:釣れなかった場合の保険として)、体験時の傷害保険料、夕食時の持ち込み調理代金、夕食の料理コース代金(飲み物代は含んでおりません)
■持ち物・服装
動きやすい服装(長袖・長ズボンをおすすめします)、水に濡れた際の着替え、素潜り(体験②)の場合は水着やマリンシューズ、ご自身の飲み物、軽食、タオル、虫除け等
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